Biohazard 4 Ultimate HD Edition
2007年に発売されたBiohazard4 PC版ではMODが大分賑わったが 今回はその後発売されたSteram版Biohazard
4 Ultimate HD EditionのMODのやり方ついてメモしておこうと思う
まずMODをやるにあたっていじりたいキャラクターのファイルがどれなのか何処にあるのかを知らないことには始まらない
登場人物やガナード等のキャラクターモデルは
Steam/steamapps/common/Resident
Evil 4/BIO4/Emフォルダ内にそのモデルデータがある
モデルデータに張り付けるテクスチャは
ゲームのOption/Video setting/テクスチャクオリティでHDを選択した場合
Steam/steamapps/common/Resident Evil
4/BIO4/ImagePackHDフォルダ内のファイルを使用している
ゲームのOption/Video setting/テクスチャクオリティでOriginalを選択した場合
Steam/steamapps/common/Resident Evil
4/BIO4/ImagePackフォルダ内のファイルを使用している
せっかくのUltimate HD EditionなのにOriginalと称するSD品質が必要なのかは少々疑問ではある
そんなに重いゲームではないと思うがPCスペックが低いユーザーへの救済措置だろうか
ダウンロードしたMODを導入する場合などEmフォルダとImagePackHDフォルダで事が足りる場合も多いだろう
●各キャラクターのファイルリスト
.lfsは略
Em(モデル)- ImagePackHD(テクスチャ) キャラクター
Pl00.udas – 01000000.pack.yz2 レオン+革ジャン ノーマルコス
Pl01.udas
– 01000001.pack.yz2 アシュリー
Pl02.udas – 01000002.pack.yz2 エイダ NPC
pl03.udas – 01000003.pack.yz2アシュリー ベータコス ゲーム内未使用
Pl04.udas –
ルイス
Pl05.udas – 01000005.pack.yz2 アシュリー スペシャルコス1 城内ソロ
Pl06.udas – 01000006.pack.yz2 ハンク マーセナリーズ
Pl07.udas –
01000007.pack.yz2 警察官
Pl08.udas – 01000008.pack.yz2 レオン
革ジャン盗られた後 ノーマルコス
Pl09.udas – 01000009.pack.yz2 レオン
アーマー(防弾服) ノーマルコス
Pl0a.udas – 0100000a.pack.yz2 クラウザー マーセナリーズ
Pl0b.udas – 0100000b.pack.yz2 エイダ マーセナリーズ
Pl0c.udas –
0100000c.pack.yz2 エイダ エイダザスパイ
Pl0d.udas – 0100000d.pack.yz2 ウェスカー
マーセナリーズ
Pl10.udas – 01000010.pack.yz2 レオンスペシャルコス1 RPD
Pl11.udas - 01000011.pack.yz2アシュリー ノーマルコス
pl12.udas– ジル・ヴァレンタイン
赤いドレス (リメイク1と同じ頭部)ゲーム内未使用
Pl15.udas – 01000015.pack.yz2
アシュリー スペシャルコス1
Pl16.udas – 01000016.pack.yz2 エイダ ザ・アナザー・オーダー
Pl17.udas – 01000017.pack.yz2 アシュリースペシャルコス2 鎧
Pl18.udas –
01000018.pack.yz2 アシュリースペシャルコス2 鎧
Pl19.udas – 01000019.pack.yz2
レオン スペシャルコス2 マフィア
Pl21.udas – レオン ザ・アナザー・オーダー NPC
規則性がありモデルデータ・テクスチャ共に下二桁が同じなので比較的理解しやすいかと思う
ゲームをNewGameで始めた時レオンのデフォルトであるノーマルコスチューム これだけで3パターンある
まずゲームを開始して警官と車に同乗する革ジャンレオンはpl00
ルイスとのファーストコンタクトでガナードに革ジャンを盗まれて以降ラストまでPl08
Chapter5-1より武器商人の購入欄に現れるアーマー(防弾服)を買うと自動的にpl09に切り替わる
●テクスチャの編集
では割と簡単なテクスチャの色変えMODに挑戦だ
レオン ノーマルコス(革ジャン盗られた後) 01000008.pack.yz2.lfsを解凍する
二重に梱包されているのでまず01000008.pack.yz2.lfsをLFS Extractorで解凍
とは言ってもLFS ExtractorはツールそのものではなくQuickBMSを動作させるスクリプトだ
QuickBMS本体も必要である MODにおいてはよくお世話になるQuickBMS 常にアップデートをチェックしたいものだ
QuickBMS https://aluigi.altervista.org/quickbms.htm
1.quickbms.exeを起動
2.Select the BMS script or plugin to use
と尋ねられるので
RE4_UHD_LFS_Extract.bmsファイルを選択
3.Select the input archives....と尋ねられるので
01000008.pack.yz2.lfsを選択
4.Select
the output folder.....と尋ねられるので
解凍したファイルの保存場所を指定
次に解凍して出来た01000008.pack.yz2をさらに解凍
YZ2 Toolと同ディレクトリに01000008.pack.yz2を置きunpack-all.batをダブルクリック
生成された01000008フォルダ内にテクスチャとなるDDSとTGA形式の画像がある
色変えなどしたい時このDDSファイルを編集すれば反映される 例えばシャツの色を明るくしてみよう
シャツのテクスチャは0005.dds これをdds形式がいじれる画像編集ソフトで開く
明るくしたら01000008フォルダ内の0005.ddsに上書きエクスポート
YZ2
Toolのrepack-all.batをダブルクリックすると同ディレクトリにある01000008フォルダが01000008.pack.yz2にリパックされる
.lfsに固め直さなくてもゲーム側がちゃんとデータとして読み込んでくれるので必要ない
元のファイルである01000008.pack.yz2.lfsをどこかに退避させ、リパックした01000008.pack.yz2をそのままSteam/steamapps/common/Resident
Evil 4/BIO4/ImagePackHDフォルダ内にコピー
ゲームを起動し 革ジャンを脱がされた後にセーブしたデータをロードすれば 反映されている事が確認出来る
●モデルデータの編集
お次はモデルデータの編集を試そう
まずレオン ノーマルコス
pl08.udas.lfsを解凍してみる
テクスチャと同じく二重に梱包されているので、まず.lfsをLFS Extractorで解凍
1.quickbms.exeを起動
2.LFS_decompress.bmsを選択
3.pl08.udas.lfsを選択
4.解凍したファイルの保存場所を指定
次に解凍して出来たpl08.udasをさらにFile Archive Toolsで解凍
File Archive Toolsと同ディレクトリにpl08.udasを置きUDAS_Extract.batをダブルクリック
生成されたpl08フォルダ内にある.BINファイルらは顔・髪・体・手首・ナイフ・卵などの革ジャン無しレオン用モデルデータ
TPLファイルは、テクスチャのインデックステーブルとして使用される物
FCVはモーションデータだ
モデルデータとテクスチャを紐付けする.TPLファイルとセットでModel Toolsにて.SMDファイルに変換することによってモデル編集が可能になるため、その際に対になるTPLファイルを間違えると意図したテクスチャが貼られない事態が起こってしまうので注意が必要だ
TPLファイルは、大抵モデルBINファイルの後または前にあるが 必ずしもそうではない場合もある
例えばナイフのモデルはボディのモデルと同じTPLファイルを共有しているしているため 近いナンバリングのTPLは関係ない
BINとTPLが合っているかはバイナリエディタで双方を開きBINはオフセット24
TPLはオフセット4 ブロック4つ分を見て両方の一致を確認できる
BINファイルの内訳
※例としてPl08 レオン ノーマルコス(革ジャン盗られた後)のファイルを見てみる
pl08_000.BIN+pl08_001.TPL ボディ
pl08_002.BIN+pl08_003.TPL 頭部・目・口
pl08_004.BIN+pl08_003.TPL 顔
pl08_005.BIN+pl08_003.TPL 髪
pl08_006.BIN+pl08_001.TPL ナイフケース
pl08_007.BIN+pl08_003.TPL 首断面
pl08_008.BIN+pl08_003.TPL チョンパ用首
pl08_009.BIN+pl08_001.TPL ナイフ
pl08_010.BIN+pl08_011.TPL 顔の傷
pl08_012.BIN+pl08_001.TPL ナイフのグリップ部
pl08_014.BIN~21.BIN+pl08_013.TPL 左右手首
pl08_102.BIN+pl08_103.TPL(手榴弾) pl08_105.TPL(火炎弾)
pl08_107.TPL(閃光弾)
通常は手投げ弾三種の分
モデルデータが必要になるところをpl08_102.BINに対応するテクスチャのインデックステーブルをもつ.TPLを切り替えることで1つのモデルに三枚のテクスチャを要求に応じて張り替える事を可能にしている 後述する玉子も同様 これはコンシューマー機において利用可能なストレージスペース不足の対策に TPLファイルによってモデルのテクスチャの圧縮ファイルを格納するため 使用されていたものの名残である 現在のPC版においてはそれ程の恩恵は少ないと言えるだろう
pl08_108.BIN+pl08_109.TPL RPGの弾
pl08_110.BIN+pl08_111.TPL
pl08_114.BIN+pl08_113.TPL RPG本体
pl08_115.BIN+pl08_116.TPL トランシーバー
l08_118.BIN+pl08_119.TPL 薬莢
pl08_121.BIN+pl08_122.TPL(白)123.TPL(茶)124.TPL(金) 玉子
編集したいBINファイルを見つけたらModel Toolsでsmd形式に変換
BIN_Extract.batをメモ帳にドラッグ デフォルトではchris.bin chris.tplと記述してある
変換したい.BIN・.TPLのファイル名に書き換えて上書き
※書き換えなくても変換したい.BIN・.TPLファイルの方をchris.bin
chris.tplにリネームしても良し
変換したいBIN・.TPLを同じディレクトリに入れBIN_Extract.batをダブルクリック smdファイル等が生成されている
smd形式を編集できる3DCGソフトで開く
ここではMilkShapeを使用している
試しに一部を伸ばしてみよう
編集後.smd形式でエクスポートし上書きする
BIN_Generate.batをメモ帳にドラッグ
デフォルトではchris.smd chris.mtl 01000008
0と記述されている
BIN_Extract.batの時の様に.smd
.mtlのファイル名前へ書き換える
※BIN_Generate.batのデフォルトのchris~をそのままにして置きBIN_Generate.batで変換した後pl08_000.binとpl08_001.tplにリネームしてpl08フォルダ内に上書きしても良し
01000008という数字はテクスチャパックの数字だ 今回の場合使用するテクスチャパックは01000008.pack.yz2になるので01000008のままで良い
その次の数字はテクスチャパック内にあるテクスチャの枚数である
01000008.pack.yz2にはdds・tga合わせて30枚あるのでその数にする
BIN_Generate.batをダブルクリック Successfully!!!と出れば成功だ
Press any key
何かのキーを押せば終了する
pl08_000.binとpl08_001.tplが編集された物になっているのでFile Archive
Toolsで出来たpl08フォルダ内に上書き
UDAS_Repack.batをダブルクリック 上記と同じメッセージが表示されpl08.udasが編集された物になっている
Steam/steamapps/common/Resident Evil
4/BIO4/Emフォルダ内に元ファイルをバックアップしてからコピー
pack.yz2同様に.lfsに固め直さなくてもゲームデータは読み込んでくれるので必要ない
ゲームを起動しpl08のレオンを表示させるために革ジャンを脱がされた後にセーブしたデータをロードすれば反映されている事が確認出来るという訳だ
テストは成功のようだ