BIOHAZARD RE:4

2005年に発表以来多くのゲーム機及びスマホ・VRにまで移植され近年のHD化まで世界中の人々に愛され続けたバイオハザード4 18年の月日を経てリメイクされた本作品は各方面で好評を博している模様だ 原典同様にMOD界隈は大いに賑わう事が予測出来る そこでそのMODを作製する方法についてメモをとってみたい
ちなみに上の画像はゲームを持っていなくても公式HPで簡単なアンケートに答えれば手に入れる事ができる



●.pakファイルを解凍

MODを行うためには目的のファイルにアクセスする必要がある それらの大半はゲームディレクトリにあるre_chunk_000.pakという50GBを超えるファイルにデータ一つにまとめられているので解凍しファイルを取り出せる様にしたい 

pakを解凍するにはFluffy氏製作のPAK/TEX EDITING TOOLを使用する
解凍し展開出来なければMODもへったくれもない事を思うと大変有難いツールなのだ Fluffy氏への感謝に堪えない

 ・PAK/TEX EDITING TOOL
 ・re4_pak_names_release.list


1.ダウンロードしたREtool.rarを解凍
2.REtool.exeとextract-pak.batをre4_pak_names_release.listと共にre_chunk_000.pakファイルと同ディレクトリにコピー

3.re_chunk_000.pakをextract-pak.batにドラッグ  大きいファイルなので気長に待とう
4.re_chunk_000フォルダが生成される

このフォルダ内にある .meshという拡張子が3Dモデルデータ、.texという拡張子がテクスチャだ




●NOESIS+プラグインでファイルの閲覧

ノエシスとは3Dモデルやテクスチャを閲覧出来て任意の形式にエクスポートも出来る便利なアプリケーションである

Noesis




これにalphaZomega氏製作のプラグインを追加するとRE4のファイルを閲覧・変換が可能になるのだ

fmt_RE_MESH  by alphaz

リンクのページのCodeをクリックしDownload ZIPを選択 ZIPファイルを解凍するとfmt_RE_MESH.pyがフォルダに内包されている



またこのページの記述をメモ帳等に貼り付け拡張子を.pyにすればプラグインとして使用出来る 
fmt_RE_MESH-Noesis-Plugin/main/fmt_RE_MESH.py




プラグインをインストールするには fmt_RE_mesh.pyをNoesis / Plugins / Pythonフォルダにコピーする







●ファイルのリスト

ではre_chunk_000フォルダの中を見てみよう 

レオン デフォルト
re_chunk_000\natives\STM\_Chainsaw\Character\ch\cha0\cha002 
01\cha002_01.mesh 革ジャン
00\cha002_00.mesh 革ジャン以外の身体パーツ

革ジャンを脱いだレオン 
re_chunk_000\natives\STM\_Chainsaw\Character\ch\cha0\cha000 
00\cha000_00.mesh  身体
10\cha000_10.mesh  頭
20\cha000_20.mesh  髪

アシュリー
re_chunk_000\natives\STM\_Chainsaw\Character\ch\cha1\cha100
00\ cha100_00.mesh ジャケット以外の身体パーツ
01\ cha100_01.mesh ジャケット
10\ cha100_10.mesh 頭
20\ cha100_20.mesh 髪

エイダ
re_chunk_000\natives\STM\_Chainsaw\Character\ch\cha2\cha200
00\ cha200_00.mesh  身体
10\ cha200_10.mesh 頭
20\ cha200_20.mesh 髪

ルイス
re_chunk_000\natives\STM\_Chainsaw\Character\ch\cha3\cha300
00\ cha300_00.mesh  身体
10\ cha300_10.mesh 頭
20\ cha300_20.mesh 髪

※モデルに付随するテクスチャは同じフォルダとstreamingの同ディレクトリにある
natives\STM\streaming\_chainsaw\Character\ch


ちなみにDLCが出た場合に使われるデータかどうかは現時点では定かではないが_mercenarieというフォルダがありマーセナリーズの操作キャラとおぼしきモデルが内包されている また_anotherorderというフォルダもありエイダ主役のアナザーオーダーの存在を匂わせている
natives\STM\_mercenaries
natives\STM\_anotherorder



下画はマーセナリーズのハンクと思われるモデル







●テクスチャの編集

試しにレオン登場時に着ている革ジャンの色を替えてみる

Noesisを起動しre_chunk_000フォルダの中からレオンの革ジャンのテクスチャであるcha002_01_jacket_albd.texを選択 右クリックしてExportを選択





Distination file で任意の保存先を指定し Main output typeは.tga - TGA Imageを選択





ExportボタンをクリックするとTGAに変換された画像ファイルが出力される




TGAファイルを画像編集ソフトで開きお好みに編集してみる




手っ取り早く青くしてみた




編集が完了したらその画像をノエシスで選択し右クリックしてExportを選択 Main output typeはRE4 Remake Texture [PC]を選択





Exportボタンをクリックすると元画像の参照を求めてくるのでcha002_01_jacket_albd.texを選択





しばらく待つと変換完了



TGAファイル名にoutの文字列が追加されたファイルが出力されるので元画像のファイル名にリネームする




●ゲームへの反映

編集したファイルをゲームに反映するにはRE Toolと同じFluffy氏製作のMod Managerを使用する
MOD製作者だけでなく配布されたMODを利用したい層にも需要が高い便利なツールだ

Mod Manager by Fluffy

1.任意のMOD名をつけたフォルダ内に 元のテクスチャが置いてあったディレクトリを再現し そこに編集したTexファイルを入れる ここでは仮にMOD名をBlue Leonとしてみた こういった場合には英数字を使用し和名を使ってはならない

natives\STM\_Chainsaw\Character\ch\cha0\cha002\01


2.MOD Manager との互換性を持たせるためiniファイルとscreen.jpgを作成しMOD名フォルダの直下に置く

modinfo.iniやscreenshot.jpgとはMod ManagerでMod選択時に表示されるものだ
スクリーンショットはpngやjpg等一般的な形式ならOK
推奨の解像度は1280x720だが 違う解像度でも
表示は可能だ


modinfo.iniはWindowsに標準で入っている「メモ帳」で作成出来る 作成後拡張子を.txtから.iniにリネームすればよい
modinfo.iniの内容は以下の通りだ

 name=MODの任意の名前
 version=バージョン
 description=MODの説明
 screenshot=スクショのファイル名 screenshot.jpg
 author=著作者名

modinfo.iniファイルをわざわざ作成せずとも「screenshot.png」または「screenshot.jpg」という名前を付けることでmodマネージャーにスクリーンショットを自動的に表示させることは出来る そのためにもとりあえずscreenshotと名付けておけば便利であろう
また新しいバージョンから.iniファイルが無くともMod Manager上にMODフォルダ名が表示される様になっている


3.Modmanager /Games / RE4R / Modsに先程作ったMODフォルダをペースト  またはMODフォルダをMod Managerのウィンドウにドラッグ&ドロップ
※このツールはダウンロードしたMODの場合 rarファイルのまま解凍せずとも読み込む事も可能だ 配布されたMODをそのまま利用出来る しかし全てのMODがMODマネージャーと互換性があるという訳ではない それはMODの作成者次第という事になる



4.Modmanager.exeを起動し Choose gameでResident Evil 4 Remakeを選択 



Define game pathでRE4のゲームディレクトリを指定



3.Mod listから目的のキャラクターを選択しMod名の横にあるスイッチをクリックするとインストールされる
 アンインストールする際はまたスイッチをクリックすればよい




テストは成功だ 思いのほかいい発色である




 

 

 

 

 


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